2021/12/22 18:41




こんにちわ。

「SOLO-ist」です。

前回「ポケストミニ」について特徴や開発時のお話しをさせていただいたのですが・・・

今回は「チタングリルプレート&バンブーカッティングボード 」についてです。


「ポケストミニ」の開発をしつつ・・・やはり同じようにミニメスティンにスタッキング出来るグリルプレートと、まな板が欲しくなってきました。

理由は同じです。コンパクトにまとめたいという思いと、その当時はスタッキング出来るソレがなかったのです。
(今となっては100均一でも発売になってしまいましたが・・・苦笑)

まずはグリルプレート。
私個人がこれまで使ってきたのは、通常のレギュラーサイズにスタッキング出来る鉄製の分厚いプレートです。
入手後シーズニングを行い、ポケットストーブの上でお肉を焼いたりしていました。
十分満足をしていたのですが、やはり気になる点も出て来ます。
・とにかく重い。(まあ、それがいい面もあるのですが)
・使用後には、しっかりと手入れをしなくてはならない。
・手入れをサボると錆が出てしまい、またシーズニングのやり直し・・・。
・形状が四角なので、食材を焼く面積が小さい・・・
・ミニメスティンにスタッキングが出来ない。(専用サイズがない)
・焼いた塊肉をナイフで切るときに、ポケットストーブの上から下ろさないと不安定。
・当然、熱くなったプレートを持つことはできない・・・

そんなこんなで、チタン製のグリルプレートを製作することにしました。
チタンの素材は熱変形に一番強いと言われている「GR1」を選択。
そして厚みは2mmにしました。
鉄製に比べて、ちょっと薄いかな?って思ったのですが、十分な耐久性が確保できそうですし、何よりも軽量です。
さらに、チタン特有の抗菌効果に、雑菌の繁殖を防ぐ効果もあるし、防汚性も高く、油汚れも落としやすいのも合わさって、衛生的で手入れも楽チンです。
形状はもちろんミニメスティンに合わせて、焼き面積を増やしました。
さらに、四角く凹ませる加工をしました。(ここは私のこだわりです。笑)
そうでなくても硬いチタン。凹ませるための押し方が必要でコスト上がりますが・・・(涙)

ここで、リフターをどうするか?って悩みました。
当然のように付属させるのか? やっぱり専用のものがあれば嬉しいものですし・・・。
私がこれまで使用してきた鉄製のグリルプレートも、専用の「コテ風リフター」が付属していました。
が・・・今は使っていません。別途カトラリーを流用してリフターとして使っています。
なので、今回は付属していません。
多分、皆さんも他にもお持ちのアイテムで流用が十分出来るのでは?と甘えさせて頂く事にしました。
(ただ、並行して、リフターにも使えるカトラリーを試作しています。
もう少しアイデアと時間が必要ですが、完成したら皆様にまたご紹介できたら・・・と思います。)


次にバンブーカッティングボード です。
もちろん「ミニメスティンにスタッキング出来る、小さなまな板が欲しい・・・」という想いからです。
素材は初めから竹で試作です。
これまで行くつかの素材のまな板を使用してきましたが、竹素材の優位性に惹かれています。
抗菌・防臭に優れた素材であることはもちろん、比較的乾きも早く扱いやすいです。
それにナイフや包丁の刃あたりも優しいのがお気に入りなのです。
厚さも12mmあるので反りや、割れにも強く、意外とドッシリしています。
最終的な製品化にあたり、表面には薬品や塗料を使用せず、安心な亜麻仁油で仕上げてあります。

形状デザインはミニメスティンに合わせるのはもちろんですが(それが本来の目的)平坦で何もないフラットな面はまな板として。
ちょっとオシャレな(?)カッティングボード 形状は、カフェ風の盛り付け皿として。
両面使える2WAY仕様です(笑)ここはちょっと遊んでみました。

グリルプレートとカッティングボードは当初別々に開発を進めていました。
それぞれキャンプでテスト使用をしているうちに・・・今回のセットの一つの特徴でもある「重ねられる」という機能を持たせることにしました。
実際の使用時、グリルプレートでお肉を焼いて、肉をカットする時にはグリルプレートをポケットストーブなどの火元から移動させないとなりません。
そうでなくても熱くなっているプレートです。移動させる場所にも気を使います。
ならばと、火元の上でカットしようとすると、不安定でお肉を落としてしまいそうになります。(実際落としてしまいました。涙)
さらにならばと、焼けたお肉だけを移動して、まな板の上に乗せると油と肉汁がまな板に・・・

だったら・・・グリルプレートをカッティングボードの上に乗せることができたら、熱くなったグリルプレートの置き場にもなるし、油や肉汁がまな板に流れ出す・・・ということも減らせられます。
それに、手に持つことも出来ます。
というわけで、それぞれの凸凹の形状を重ねられるように形状を調整をしたのです。
とはいえ、あまり傾けると滑ってしまうのでご注意下さい。

というわけで、チタングリルプレートとバンブーカッティングボード はセットでの販売ということになりました。
合わせて、通常のレギュラーメスティンにも対応するサイズも販売することにしました。

それぞれ違う工場で、相互に連絡を取ってもらい協力していただけたのが良かったです。
素材や形状、そしてセット販売・・・小さなこだわりかもしれません。
もっと別の良いアイデアもあるのかもしれません。
でも、今の私が「欲しいアイテム」がまた完成しました。
よろしくお願いします。

今回も徒然なる長文にお付き合いいただきありがとうございました。