2021/12/21 18:54

こんにちわ。

「SOLO-ist」です。

この度の「SOLO-ist」開設にあたり、一番最初に選んだのがこの「ポケストミニ」です。

前回のブログでもお話ししましたが、私はバイクでのソロキャンプ が中心です。
バイクでの移動ゆえに、どうしても荷物をコンパクトにまとめたくなります。
そんな時、100均さんで発売になったミニメスティン。
ちょうど1合炊きのコンパクトサイズです!すぐに入手しました。
しかし、これまで使っていたポケットストーブが、まさかのスタッキング出来ないのです。
情報を求めてSNSを徘徊してみても、一部製品はスタッキングが出来るようですが、それでも入手が難しい・・・。
みなさん、加工したり代替えのものを準備されておられます。
私もそんな一人で、結局は別に五徳を用意したり、いつものレギュラーサイズのメスティンを使用したり・・・。
なんだか、ちょっと残念です。
ポケットストーブは自分的には何かと便利だったのです。

で、「やっぱり欲しい!」と開発をすることにしました。

でも、ここから私の予想を上回る大変さです。
製品を作っているのは、ほとんどが中国の工場ばかり・・・
それもたくさんの工場がありすぎて、品質も、値段も、何もかもバラバラすぎます。
さらに昨今の世界的需要の高まりから、いくつもの工場に連絡をとって話をするものの・・・
「そんな少量数量は受けない」「今は忙しいのでやらない」「新しく作るのは意味がわからない」と・・・
挙げ句の果てには「今あるやつを仕入れてくれるなら話を聞く」など・・・なかなかどうして話を聞いてくれません。
もっとも、どこの馬の骨かわからない日本人からいきなり連絡をして来て、あーだこーだと要望を伝えるのですから、
相手も怪しがるのもわかります。

それでも、話を聞いてくれて協力してくれる工場がみつかたのはラッキーでした。

で、試作を作る段取りまで進んだら、今度は金型を作らないとならないので、その費用がそれなりに掛かります。
極めて個人的に欲しいアイテムなので、売れる売れないや、会社として利益が出せるのか?というビジネスとしての本来の形よりも、
「私が欲しいから」という思いが先行していきます。
それにあれこれ注文をつけます。
・サイズ的にはミニメスティンにスタッキングできる、ちょっぴりスリムにする。
・それでいて、展開時の高さは通常のポケットストーブと同じ高さにしたい。
・展開時にはカチッとした使用感、安定感のある仕上がりが欲しい。
・もちろん耐久性も高く、可動部のヒンジがすぐに壊れるようなものにはしたくない。
・山形に折りたたんで使用する時も同様に、使用感やカチッと感、安定感を求める品質にしたい。
・などなど・・・
それでもなんとか費用を工面し、試作を始めたものの、求める品質やスペックがなかなか届きません。
幾度となく、金型を調整し、試作を繰り返すうちに仕上がってきました。

で、次はウィンドウスクリーンです。
・せっかく作るなら、ウィンドウスクリーンも付属させたい。
・よくある折りたたみ式の大きなやつとは違うコンパクトなやつが・・・。
・炎の燃焼状態が確認できる窓(スリット)をつけたい。
・展開時、山形時、ともに使える形状にしたい。
・などなど・・・
これまた図面を引いて試作を何種類も作って貰いました。
形状から、スリットの本数や太さや位置など・・・それぞれをテストを行い、最終的に今の形になりました。
結果として、このウィンドウスクリーンを装着することにより、本体自体のカチッと感や安定感も増して良かったと思っています。
そして意外なことに、私の手持ちのポケットストーブにもぴったりだったりしたのも嬉しかったりします。

実際のところ、この中国の工場はよく最後まで付き合ってくれたと思います。
担当者の「劉さん」には大変お世話になりました。
時には喧嘩腰で意見を言い合うこともありましたが・・・(苦笑)
ちょっとサイズを変えるだけ・・・おまけを付けるだけ・・・で、こんなにも熱量が必要だとは・・・
これから思いやられそうです(笑)
でも、「欲しい!」という想いが力の源で、これもまた楽しく開発をさせていただきました。

そんなこんなで、いよいよ発売が近づいてきました。
あとは中国工場が頑張って作ってくれると思います。
このご時世、コロナ禍の中で奮闘してくれています。
間も無く、ご案内が出来ると思います。
今しばらくお待ちくださいませ。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。